生物寺子屋(2023年)

筑波大学学類生向けの授業”生物寺子屋”が1月28・29日に上田・菅平にて行われました。

今回は水生昆虫の腸内に生息する菌類(ハルペラ目・オルフェラ目)がテーマで、専門家の佐藤大樹博士(森林総合研究所)をお招きして開催しました。今年度は2名の学生さんが菅平に来て、フィールドで水生昆虫を採集した後、実験所内で昆虫を解剖し、ひたすら観察を行いました。学生も教員も夢中になって観察し、無事にそれぞれが腸内菌を発見できました。

千曲川での水生昆虫採集の様子。

ここではブユ科の幼虫やガガンボ科Antocha属の幼虫を採集しました。

流れの早い場所の石の上に営巣するAntocha属の幼虫。後腸にはCaudomyces属という菌類が生息しています。

凍った大明神滝前での集合写真。

この時期は積雪量が多く、周辺の大明神沢がほぼ雪で埋まっていました。

流れの弱い場所や止水域のリターや小石に生息するクロカワゲラ科の幼虫。

クロカワゲラ科の幼虫の後腸に感染しているGenistelloides属様菌。


巨大なつららに、はしゃぐ院生達。